脱力出来てますか?

前回のブログで、

不良姿勢により、無自覚に常時必要以上の力を使い続ける事で

慢性不調が引き起こる可能性がある、と書きました。

ただ、ここで注意しなければいけないのは

外から見える「カタチ」だけ姿勢を変えても意味がない、という事。

意味がないどころか、場合によっては悪化させ、

さらに違う痛みを引き起こしてしまう可能性すらある。

ではどうするか。

ここでまた一つ大事な事。

目的な何か?を再確認。

この場においては、第一の目的を「不調の改善」とします。

漠然と「姿勢を良くする」だけだと抽象的になり、中途半端になってしまいます。

「不調の改善」を目標とした時、

その不調の原因が「必要以上に力んでいる」事であれば

「必要以上に力まない状態」を作れば良い、という事になります。

そこでポイントになるのが「脱力」です。

脱力と言っても、全身グニャ〜っと力を抜いてしまえば、倒れます。

(気絶してる人、熟睡してる人はこの状態に近い)

ですので、脱力と言っても、適度な脱力である事が重要であり、

言い換えれば、必要最低限の力が働いている状態を目指します。

さあ、ここからちょっと難しくなってきます。が続けます。

「必要最低限の力が働きつつ脱力出来ている状態」であるためには

支点が必要になります。

支点があるから、他が脱力できる。という事です。

つまり身体の中に、正しい支点を作る事が脱力上手になるポイントです。

では、その支点はどこにあるべきか。

答えはシンプルで

「股関節と脇とみぞおち」です。

クロスポイントと呼ばれる場所で、支点でありながら

インナーマッスルとアウターマッスルの切り替わりポイントでもあります。

適度な脱力状態を維持する上で、インナーマッスルを優位に使える事が

さらに重要になります。

過去投稿のこちらも参考してみてください:http://seitai-yarn.com/2022/08/06/意識/

(※クロスポイント:体軸コンディショニングスクール代表の高橋龍三氏考案)

体幹部と腕脚(四肢)つなぐ脇と股関節、そしてそれらの中心にあるみぞおち。

もっと細かく言えば、全身にポイントはあり、また、軸も必要になりますが、

ここではあえて割愛。

上の図で示した5つのポイント、ここの意識が高まり上手く使えるようになってくると

日常的に身体の動きの質が変わり、

必要以上の力を使わずにもっと楽に身体を使えるようになります。

意識と動きが変わってくると自ずと姿勢が変わってきます。

時として、姿勢のカタチを変える事から始めるアプローチも必要ですが

意識と共に動きを変えていく事で姿勢が変わり、不調も改善します。

事実、私自身の身体のケアの9割はこれで自己管理です。

この意識に慣れてくると、歩行などの運動も楽になります。

可視化しやすいカタチや動作の上澄みでかでなく、中身や意識から変えてみませんか?

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