症例「不妊治療」のお話。

友人夫婦から相談頂いた「不妊治療」
奥さんは30代半ば、ご主人は40代なったばかり。一般的に高齢出産の域ではあるが、まだまだ諦める年齢ではない。

いざ二人で妊活を始めたが、なかなか思うような結果が出ずに少しづつ焦りを覚えてきたため、
何事も早めが肝心という事で医療機関で夫婦共々検査をしたが、検査結果は異常なしでした。

検査で、夫婦共々異常なしと言われたが、その後もなかなか思うような結果が出ないまま月日だけが過ぎていく。

そんな状態で、「ダメ元」のつもりで「整体でなんとかならないか」と相談頂いたのが始まりでした。

まず前提として、「不妊治療」のための施術方法があるわけではない、という事を二人に説明。
その事は二人も重々承知の上で、それでも試せることは試したい、との事でスタートした。

(※徒手療法や民間療法、東洋医学の枠組みで、治療家によっては「不妊治療」としての施術方法を確立されている方もいらっしゃる思いますが、あくまでもyarnとしてそのようなメソッドがあるわけではない、という事です。)

考え方の基盤は、「Restore nature to your body(身体に自然を取り戻す)」です。

赤ちゃんが宿る子宮、そしてその子宮を守る骨盤帯内部の環境、そこには、数多の神経や血管リンパ管、筋肉や膜組織、内臓器官がひしめきあっている。

どのような基準で診ていくか。

難しく考えすぎると、逆にドツボにハマっていくのは他の症状で経験済み。あえて、シンプルに捉える。

まずは母体となる奥様から。

骨盤帯内部の各臓器や器官、組織に拘縮や過緊張、医療機関の検査では拾えないような癒着などがあれば
触診で圧痛が出る事と可動域制限がある事は容易に予想できる。

ある程度の予測を立てていざ施術開始。
案の定、鼠蹊部に圧痛とかなりの可動制限あり。
それを踏まえて問診もさらに深掘り。睡眠環境、食事内容、ストレス疲労の自覚の有無、ストレスの内容、不妊以外の身体の痛み不調(便秘や肩こり腰痛など)の有無などなど。。

全身調整しながら、首、頭部、そして腹部を重点的に調整。圧痛は無くなり、可動域も正常に。
腰痛や膝の違和感、首こり肩こりもかなり軽減。

続いてご主人。
同じように股関節周り鼠蹊部周りの圧痛や可動域のチェックから始まり、全身調整。
ご主人は、ストレスや心的なストレスの影響からかなり身体にダメージが蓄積。
できる限りくまなく調整し心身のストレス疲労の蓄積を軽減。

当然一回の施術でどうこう出来る話では無い事も説明。
遠方なため頻繁には来れないが、せめて月一回の施術をするという事で一回目は終了。

施術終わりに、日々の生活の中で見直せるポイントをまとめ、
夫婦でできるセルフケアも伝えてまた次回へ。

その後、計3回の施術を行なって4ヶ月後、なんとご懐妊のお知らせ!

奇跡というにはちょっと大袈裟かもしれないが、
病院で異常なしと言われても諦めきれずに相談してくれたお二人。

最後の砦という責任の元、「人間(生命)の身体」の「理」に沿って、シンプルに施術。

私の施術が全てとは言わない。科学的に証明しろと言われても出来ない。
が、科学的に限界(医学的検査で異常なし)の枠の外側、科学で解明できていない範囲を扱うのが整体とも思う。

それは魔法でもなく、奇跡でもなく、ただただ、身体(命)の在るべき状態に、導いただけ。
条件が揃えば、然るべくしてその現象は起こる。

病院などの医療機関での検査や科学的見解では、どうしても扱う範囲(階層)が限定されてしまう。
身体を扱うはずなのに、その身体の持ち主の「生き方」や「生活」「心身の統合的な状態」に対して
あまりにも蔑ろにされ過ぎてしまう現状。

病院でしか見つけられない病気や疾患もある。病院でしか治せない病気もある。
良い悪いの話ではない。

それぞれに役割がある。

今回は「不妊」というとても難しくセンシティブな内容ではあったが、
どんな症状に限らず、もし「病院行って治らなかった、原因がわからない」となっても

まだ諦めないで頂きたい。

整体でもダメかもしれない。僕じゃまだ無理かもしれない。
それでもまだ、諦めないで本気でなんとかしたいという思いがありましたら

ますはご相談だけでも、お待ちしております。







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