ニュートラル
久々のブログ。日々色々書きたい事や伝えたい事など、次から次へと浮かんでくるのですが、そんな時に決まって手にしているのはスマホ。その場での思いつき投稿はもっぱらインスタで、こやってPCに向かって改めてキーボードを叩くという行為がなかなか習慣化されてこない。自宅がそのような作業に適した空間ではないという事も大きな要因ではあるので、たまーにカフェ的な空間でまとまった時間が作れるとようやくこういう時間を作ろうと思える。

先日施術中のお話で印象的だった事。24歳の女子大生。ソーシャルワーカーになるべく、資格の勉強や学校の試験勉強など、日々忙しく学生生活を送っているクライアント。1ヶ月〜2ヶ月に一回くらいのペースでメンテナンス通院してくれている。今回も試験が続いた事もあって約2ヶ月ぶりの施術。無事就職も決まり、試験もひと段落したとの報告。頑張っている姿を見ていたから、就職が決まった報告は本当に嬉しかった。そんな彼女の今回のお題は、「身体がリラックス状態に戻れない。内臓が固まったまま。」と。来店当初は骨盤周りや足部の接地感の違和感が主訴ではあったが、もともと頭やお腹に疲れが出やすい身体。いつも通り全身色々調整してみっちり1時間の施術終了。施術中は色々な話をする。人生規模の話から好きなお酒の話などなど。そんな中で、先日登山に行ってきたとの報告をしてくれた。もともと、山に興味があったり、裸足が好きだという方なのでよくそういう話がしていた。彼女にとって、山に行く事は、本来の自分を取り戻したり確認するためにとても必要な事だと表現した。そして、私の施術を受ける事もそれと同じだと言って頂いた。ニュートラルに戻すための時間。本来の自分、自然なままの自分を取り戻す時間。そんな表現をしてくれた。年齢など関係なく、とても聡明な方で、本当にリスペクト。本当に嬉しい。施術家冥利につきる。 大した事ではないかもしれないけど、私としては嬉しすぎるお言葉。このような有難い経験一つ一つが本当に励みになります。ありがとうございます。施術後は、かなり力が抜けて、胃の位置も戻ったことを実感していただき、笑顔でおかえりになられました。その背中を見届ける事が、励みになり、次の仕事へのさらなる糧になります。
「施術」って不思議です。
痛みをとるとか、基本的にお身体の不調や悩みを徒手療法という手段を使って改善し、日常生活をより快適に過ごして頂くためのお手伝いをするいうシンプルな行為。あくまでもそれが大前提にあった上で、お相手の身体はもとより、その方の今現在やこれまでの色々、そしてこれからの人生までひっくるめて広く大きな視野で見つめる。そして今目の前のお身体に対してできる限りのことを施す。「いうは易し行なうは難し」昨日の正解が今日は大間違いになる可能性があるのが、この仕事の難しさであり、面白さ。この緊張感の中で仕事をさせて頂いていることに改めて感謝です。
徒手療法が出来ること、出来ないことって、明確な領域はあります。でもその「出来ない領域」を自分で決めて簡単に諦めずに、少しでも出来ることの領域を増やしていくこと、そのために日々アンテナを張り常に基本に立ち返り続けること。学び続けること。一歩一歩進む。一徒手療法家としてのあり方について改めて姿勢を正させていただきました。今後ともよろしくお願いします。