治る人、治らない人
痛みや不調が治る人と、治らない人、がいる。
様々な方のお身体の相談を受けて
それに対して
施術したり、運動指導したり
必要と思うことはできる限りの事をご提供する。
その結果、どんどん良くなっていく人と
なかなか良くならない人がいる。
症状の強さや難解さでそれに至る回数や内容はもちろん異なるが
多くの場合は改善していく。
が、
一定数、
全く改善していかない人、改善してもすぐ戻ってしまう人がいる。
こちらの至らなさを棚にあげるつもりはないが、
それとはまた別の問題が、そこにはどうやら、ある。
どんな問題かと言えば、
・本人が、本気で治そうとしてない。
・本気で治したいとは思っているが、思考や感情が凝り固まっている。
・治したい気持ちはあるが、施術者側に丸投げ。
・自分の体に対してどこか、他人事感がある。
・その昔、白衣を着た立派そうなお医者様に、「一生治らない」と言われた。
・施術者を信じられず、自分のこれまでの知識や解釈に固執している。
などなど。
そして一番の問題は、その事に対して無自覚、無意識であること。
あくまでも今までの経験から出てきた傾向ですが。
単純に、
凝ってる筋肉をほぐすとか
歪んだ骨盤を調整するとか、
そんなんですぐ良くなる人も当然います。
けど、
人間の身体はとっても単純でありながら、とても複雑。
身体は、筋肉や骨格だけの問題ではなく、
もっと色々なモノコトの影響で不調は出るし、改善を妨げてしまう。
たまにある例で、
「痛みや不調がある状態自体がご本人のアイデンティティーになってしまっていて
治っても受け入れられず、むしろ怒って、また痛みを自ら作り出してしまう。」
というパターン。
もはやこれ系のパターンでは、一個人の身体どうこうの問題ではなく
社会性、他者との関係性など、そう言う問題が根深く絡んでしまっている。
だからこそ、世の中には、
スピリチュアルやら霊媒やらヒーリングやら心理カウンセリングやら
東洋医学やら食養生やら、湯治やら、内臓マッサージ系やら、運動療法やら
ありとあらゆる、様々な治療法がある。
私はそれらを一切否定しないし、好き嫌いの感情もない。
どんな方法であれ、困ってる人が楽になって良くなってるのであれば、良し。
治って(治ってなくても)納得して満足してればもはやそれで良し。
大切なのは、「やり方」ではなく「在り方」なんだなと、
都度痛感させられる。
長らく不調続きでなかなか治らずに悩んでいて、
あれもこれも試してみたけどイマイチだった方、
あるいは、
どこに行ったらいいかわからない。
病院はもう嫌だけど、整体は怖いし怪しい。鍼は痛そうで怖い。
スピ系はキモいからマジ無理。
と、結局袋小路になって不調に苦しんでいる方がもしいらっしゃれば
それは、勿体無いです。
どんな治療法かも大事だけど、
その治療家なりセラピストなり医師なり霊媒師なりイントラなりが
どんな考え方でどんな視点で身体と向き合っているか、
身体というか、人と世とどう関わり、どう認識しているかを見ると
その不調の解決方法が出てくるかもしれません。
治らなくていい人は、そのままでいいですけど
治したいのに治らないで困ってる方、
今一度ご自身の思考やメンタルと向き合ってみてください。
あなたにとって本当に必要な治療法は見えてくるかもしれないし
相談すべき相手は見えてくるかもしれません。
考えること、感じること、しんどくても逃げずに向き合ってみてください。