更年期障害と整体
うちのサロンに来て頂いているお客様の多く(約8割)は40〜50代の女性です。症状はそれぞれですが、お話をしている中でちょこちょこ話題に出るのが「更年期」というキーワードです。更年期特有の症状についての相談もたまに頂きます。
先日もたまたまその話をしていて、ふとお客様から
「丁度整体通い始めた時期がたまたま更年期の初期だったけど、通ってるからそこまで更年期の症状が出てない気がする」とおっしゃられました。
お客様は更年期対策で整体に通っているわけではなく、また私も、更年期症状の予防のための施術をしていたわけではありませんが、結果として、症状が強く出ずに過ごせているという話です。因果関係の確証があるわけではにですが、その話をきっかけに「更年期」について調べたり、考えてみました。
⬛︎更年期とは
更年期とは、長年出ていた女性ホルモンが卵巣機能の衰えと共にじわじわと減少し、やがてがくんと減り、その後限りなくゼロに近づくまでの移行期、と言われています。
更年期以前は、脳の指令で卵巣からホルモン(エストロゲン)が分泌されていましたが、更年期に入ると卵巣がその指令に応じる事が出来なくなり、脳がパニックを起こします。この、指令を出しているのが、脳の「視床下部」です。
視床下部は実は、自律神経の中枢でもあります。自律神経の働きとして主となるのは体温調整、呼吸、精神活動です。
つまり、更年期に入り視床下部の働きが乱れる事で、同時に自律神経のバランスも崩れやすくなります。更年期の症状と自律神経の不調の症状が似通っている所以はここにあります。
と、ここまではgoogleなどで「更年期障害」と調べると同じような内容だ¥で調べる事が出来ますので、興味ある方は調べてみてください。
⬛︎更年期障害の原因
更年期に起こる様々な不調を「更年期症状」、この症状が日常生活に支障を来たすほど重くなってしまった状態を「更年期障害」と呼びます。
そもそも、卵巣の機能低下によるホルモン分泌の減少が要因ですので、卵巣の機能回復やホルモン分泌のコントロールをすれば症状を抑えたり緩和できるという理屈です。実際にレディスクリニックなどでホルモン注射治療などをされている方のお話も聞きます。その療法で症状の改善や緩和が出来ていて、日常生活への支障がない状態であればまずはそちらを優先して頂くのがベストだと思います。
問題は、そういった治療でも症状が和らがない時ですね。
卵巣機能の衰えやホルモン分泌の減少は自然な現象です。生き物として「老い」は避けることはできません。では、なぜそこまで辛い症状にまで至ってしまうのでしょうか。なぜ個人差が大きくあるのでしょうか?
更年期障害を引き起こす要因は、卵巣機能の低下以外に環境やそれによる心理的影響がとても大きな要因となります。
⬛︎環境的要因、心理的要因
抽象的な表現ですが、例えば、家庭や職場での様々なストレスはもちろん、元々の性格や気質ももちろん影響していると考えられます。ストレスといっても色々ありますし、発散方法があるかないか、あってもそれが過食やギャンブルなど何かに異様に依存していくなどの別の形で心身に負担をかけるものであれば、より大きなストレスにもなり得るでしょう。また、家庭や職場のストレス自体はいますぐに除去できるものではないのが現実だと思います。また、元々の体との向き合い方がどのようなものか。
こういった要因は個人個人で違います。項目を挙げ出したキリがないですが、これらの一つ一つの積み重ねや組み合わせで症状が出ない人、気にならない人、障害レベルで強く出てしまう人、など様々です。
⬛︎整体で(松山に)何ができる?
上述したように、症状の強さや原因が個人個人で異なる(更年期症状に限らずですが)ため、「症状に対してのテクニック」が存在するわけではありません。他の症状にも同じ事が言えますが。
それを前提として、自律神経へのアプローチをする事で症状の緩和が見込めると考えます。自律神経と一言でいっても様々な切り口がありますので、「コレ!」とここでは言い切れませんが、基礎的なポイントとして、頭蓋部を緩めたり、頚椎や上部胸椎を中心とした脊柱の歪みを調整したり、内臓(腹部)の調整をする事で自律神経の乱れが落ち着きやすくなります。また、皮膚に「ほわ〜」っと触れる事で全身の異様な緊張状態が抜けることもあります。このような内容を基軸に施術する事で結果として症状が和らぐ場合もございます。
施術以外でも、色々お話いただく事でストレス発散になったり(コレ超大事 笑)、食事内容や生活習慣を伺う事で、今すぐできる小さな生活習慣の改善のアドバイス、無理なくできる運動のご提案など、できる限りの方法で、「卵巣機能の低下」以外の要因をできるだけ減らし、症状の緩和のお手伝ができればと思います。
ぜひ一度お気軽にご相談ください。