山を走る人

トレランを始めた頃に出会った衝撃的な映像。

これだけ軽装で自由に山を駆け抜ける映像を見てた事で何かが突き抜けたのです。

色々な山遊びがある中で、私が目指したところはこっちの世界観でした。

出来る限り簡素な装備で、身体一つでどれだけのものなのかを知りたい。

そもそも自然の一部である生身の人間として、身体一つで今一度この大地と向き合ってみたい。自然は甘優しいだけではない。とても冷酷な側面もたくさん持っている。ふかふかの芝生で寝転んでキャンプするのも大好きだけど、それだけだとバランスが崩れる。ちゃんと身体に鞭を打って、自然の厳しさを肌に直接塗り込む事でやっとしっくりくる。

「おい、俺の身体。ちゃんと生きているか?」と。

そんなこんなで、長らくガチガチの登山靴と最新装備で装って山を歩いていた私が、サンダルや裸足で手ぶらで山を走るようになったのです。頻度は不定期で、ここ数年は正直言いますとご無沙汰していたので、あの頃からかなり体自体は退化しているのが実際ですが、あの世界観を少しでも自分の身体で体感したのと、していないのでは、人生観が全く違います。自分の生命力や回復力、治癒力みたいなものを今まで以上に信じられるようになった気がします。「肌感覚」がとても強くなった気がします。

数値化して提示できるものではなく、またそれを正確に言語化する力もまだまだ低いため、抽象的な話になってしまいますが、確かにそうなのです。

人によっては、そんなことをせずとも、違う方法で同じような感覚を得ている方も多くいらっしゃいます。

ヨガや食療法、武術の鍛錬や様々な方法で。たまたま私は、この方法が一番しっくり来ただけの事です。

多分それが一番「地球の生き物」である事を感じられる瞬間だからだと思います。

お暇だったり、なんとなく興味がありましたらご覧なってみてください。

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