原因探し
シンプルに、原因に対して適切な刺激を入れる事で体は整います。ではその原因をどこまで広く深く探れるか。多くの場合、大きい括りとして、筋肉(筋膜)と骨格(関節)の階層のみで判断する事が見受けられます。勿論その二階層に原因があるならば良いですが、他にも脂肪や靭帯組織に原因がある場合もありますし、さらに言えば神経は勿論、経絡や内臓、脳、そして身体意識というレベルでもエラーが起きている可能性があります。そして、大事なのは、各層で起きたエラーが相互に関係し合っているという事です。結果としてとても複雑に入り組んだ状態になってしまっていることも多々あります。そのような場合は施術後の症状の戻りが早かったり繰り返してしまう事になります。整体師は骨格(関節)の調整が仕事、という考え方もあります。私は違います。
目の前のお客さんの不調を良くするため、治すために、そんな事言ってる場合ではない。勉強の仕方や身体へのアプローチ方法次第で、より広く深い階層で身体が診れて、で改善のお手伝いができるのであれば、問答無用でやるべき。

私自身に不調が続いていて、他所に施術を受けに行ったりしても、「骨盤が〜」とか「足の長さが〜」とかうやむやのまま施術は進み、治ったか治ってないかよく分からないまま終わることも多々ありました。治る治らないが一番大事ではあるけど、同時に、「原因を知りたい」という思いも強くありました。そもそも自分の身体に何が起きているのか。きっと同じ想いの方は多くいらっしゃると思います。
そしてこの原因探し方法こそが、今私がまさに勉強真っ只中の内容。テクニックどうこう以前の「本当の原因」を探し出す勉強。そしてこの勉強はそのまま施術のレベルアップに直結している実感がとてもあります。完成体になるまでもう少し時間はかかりますが、必ずものにします。