姿勢の話

「良い姿勢」を維持するためにジムに通い

「日々、筋力トレーニングに励んでいる」と言う方と

姿勢についてお話する機会があったので、その時の事を。

そもそも、いい姿勢って何ですか?と言うお話。
「見た目の良い姿勢」と、
「二足歩行の生き物として機能的かつ効率の良い理に適った姿勢」

いずれも、「良い姿勢」と言えますが、、

いざそれを体現すれば、だいぶ違いがあります。
どっちが良い悪いのお話ではありません。

現象や事物を、良し悪しだけのそういう観点で物事を考えたり判断する癖は
この場では少々お邪魔になりがちなので悪しからず。

「良い姿勢」と一言で言っても、色々な視点で捉えられるので
「絶対的なこれ!」と言う一つがある。と考えない事が一番大事。

そして、今まで何となく、かつ必死に追い求めてきた「良い姿勢」は
おそらく、「見た目の良い姿勢」であり、
そうではない、
「二足歩行の生き物として機能的かつ効率の良い理に適った姿勢」
もあると言う事を
知る、ことがとても重要。

要は、「色々ある」、と言う事を知り、

それらを状況に合わせて、意図的にかつ無意識レベルでも
使い分けられる事がとっても重要です。

その上で、では

「二足歩行の生き物として機能的かつ効率の良い理に適った姿勢」

とはどんな姿勢か。

簡単に言えば、
「重力に対して必要最低限の筋力で立てる状態。」
(極端に言えば、赤ちゃんが立ち上がった時くらいのイメージ)
余計な力みがない状態。

一方、「見た目の良い姿勢」は、多分、結構力んでますよね?
「頑張らないと保持できない姿勢」である傾向が強いです。

そんな姿勢でずっといたら、立ってるだけで疲れちゃいますよね。
そこからさらに歩いたり、炊事したり、仕事したり。。

そりゃもう身体ボロボロです。

まずは、余計な力みなく、最小限の力で立つ練習から。
余力を残しておく状態。脱力上手、とも言えますね。

その状態をニュートラルとして、

状況(仕事、家事、遊び、休息、など)に応じてそれぞれに合わせて使い分ける。

その中で、時として必要であれば、「見た目の良い姿勢」を作ればいいだけです。
その状況が終わったら、ニュートラルに戻ればいいだけです。

そんなお話をして、
その方は「何だか肩の力が抜けて気楽になった」と仰ってました。
「「知る事って大事なのね。。」とも。

その方は、これまで「良い姿勢」になるために
苦手な筋力トレーニングを続けながら、
日常生活でも「姿勢を正そう」と、
背筋を伸ばし胸を張って、頑張り続けてました。

それでもなかなか身体は変わらず、
頑張らないと「良い姿勢」が維持できず、
自分自身の日々の努力に対して疑問を持ち、
不安にもなっていく中でのご相談でした。

「良い姿勢」でありたい。
見た目的にも、機能的にも。

その思いはとてもわかります。

そしてそれを実現しようとする毎日のその努力も、
本当に素晴らしい取り組みだと思います。

その努力を無駄にせず、より実りのあるものにするためには

「知る事」「受け入れる事」「まずはやってみる事」「続ける事」

「立ち止まり、定期的に見直す事」が大切。

たかが姿勢、されど姿勢。

思考が変われば身体も変わる。

逆も然り、

身体が変われば思考も変わる。

表裏一体。

世にはSNSや各メディアであらゆる健康情報が垂れ流しにされ
気付かぬうちに、受け手側の思考力を奪い取り、判断力を低下させています。

その流れに抗うのはとても大変。おそらく無理。

思い切って情報を断ち、自分の身体や心の声を聞く時間を作る事が
これから先、より一層大切になるのではないでしょうか。

姿勢のことや身体の事で、誰に相談しても腑に落ちつずにモヤモヤしたり
悩み困っている方は、遠慮なくご相談ください。

私、体軸セラピストだからこそお伝えできる「そもそも論」で
皆様のお悩みにお力添えできると思います。

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