生きるという事

生きるという事

元旦は、毎年恒例のお墓参り。

両親とは年に1~2回ほど会う。

こうやって両親の後ろ姿を見ながら歩くのは

この時くらい。

当たり前だが、

年々老いていく。自然の摂理。

特に、父親のおじいちゃん感は加速していく。

父83歳

母78歳

二人とも杖使わず、自分の足で歩いている。

が、父親の足元は不安になる場面が出てきた。

それでもよく喋るし、とにかくよく食べる。

大病もなし。

周りと比較したらピンキリだが、

多分、元気な方に属する二人。

幼少期から振り返っても、見てきた限り、

必要以上に健康に気を使っていたわけではない。

常識の範囲内。

一般家庭でできる範囲の、少し気を使った普通の家庭料理。

二人とも、酒は飲まない。

父親はタバコは70超えるまで吸っていた。

今でもパイプは吸っている。

年相応以上に、元気に見える。

よく食べ

よく動き

よく寝る

好きなように。

それがずべて。

今ほど健康情報がない時代。

情報と呼べるものは、ほとんどTVか新聞。

今の時代、悪しきメディアと認識されているそれら。

間違った情報を垂れ流し、

そのせいで人生を狂わされた人がいるのも事実だろう。

が、うちに両親はこの年齢まで

大病せず元気に生きている。

細かく検査すればそれなりに出てくるだろうし

私から見えないところ、教えられないところで

色々あるのかもしれない。

元気でない時も当然あるだろう。

それでも私からは、元気に見える。

そこに無理してる様子はない。

元気か否か、

健康か否か、

そういうところで生きていない気がする。

もっと超絶シンプルに、

「ただ生きる」というただそれだけのことをしている

それはもはや本能というのか、無意識に流れに身を任せているというのか、

分からないが、

とにかく、ただただとにかく生きる。

私にはそう見える。

それがとても私には大きな教えのように思える。

健康だろうが、元気だろうが、

やりたいことやっていようが、

そうでなかろうが

生きて老いて、そしていつかその日を迎える。

それまで生き続ける。

とてもシンプル。美しい。

やりたい事をやれ、とか

人生を楽しめ、とか

あれこれやんや言われる時代だが

そんなもんが薄っぺらく見える程の両親の後ろ姿。

今目の前に映る両親の生きるその姿。

私のこの仕事をこの先続けていく上で、

なんとも圧倒的な教えを感じたような気がした。

今改めて、心の底から、シンプルに写真が撮りたい。

とにかく生きる。

前の記事

2025年スタート

次の記事

高麗神社