整体と筋トレ
◻︎その筋トレはなんのため?効果出てる?
お客様との施術中の会話で、
膝が痛くて整形外科へ行ったが異常は見つからず痛み止めを処方され、後はスクワット(筋トレ)をして膝周りの筋肉を鍛えましょう。もしくは、使いすぎと加齢だからあまり使いすぎないように。と言われてお終い。
腰が痛くて整形外科行くがこれまた異常なく、腹筋が弱いから腰に負担かかってるなんと言われて、腹筋するように言われてお終い。
こんなお話をちょいちょい聞きます。上記のような診断のもと、推奨された筋トレで痛みや不調が解決できていればそれでとりあえず問題ないと思いますが、結局状況変わらずに不信感を持ったまま続けている方がとても多いように感じます。かと行って何をすればいいか分からない。どこへ行ってどのように相談すれば良いか分からない。このような状況でお悩みの方も多いのではないでしょうか?時として、その筋トレ自体が、治りを遅くさせてしまっていると思われる場合も実は結構多いです。筋トレをやめて施術を何回かしたら痛みが治った、ということもありました。。。
(膝や腰以外にも、痛みや不調に対して整形外科的検査のもとで異常がないと診断された場合もやはり「痛み止め処方」「筋トレ」「安静」これらの言葉でお終いになることは多いと思います。)
◻︎筋トレは必要?
以前このブログでも膝の痛みや腰の痛みについて書きましたが原因は様々で、それに対して徒手療法が必要な場合もあれば、徒手療法だけでは改善し切れず、立ち方、姿勢の指導や、運動の指導もします。
「膝の痛み」→http://seitai-yarn.com/2021/08/10/膝の痛み/
「腰痛」http://seitai-yarn.com/2021/09/26/腰痛/
「姿勢」http://seitai-yarn.com/2021/09/22/姿勢とワラーチ/
私は「筋トレ」も状態によってはある程度、必要だと思っています。が、
筋トレだけで痛みや不調が解決するとは思っておりません。
痛みや不調が長く続いているという事は、身体の色々なバランスが崩れていたり、疲労の蓄積がキャパオーバーしているという状態に対しての身体からのSOSです。こうなってくると、やはり身体の歪みを整えて疲労をしっかり抜く事が先決です。それが一回の施術である程度までいけるか、時間と回数を要するのか、もちろん個人によって歪み具合や疲労の蓄積量は異なるので一概には言えません。
その上でバランスを見ながら、必要に応じて「筋トレ」をお勧めする場合もございます。
◻︎目的、内容、理解度、継続性
先に、筋トレをやめて施術をしたら治った、と書きました。一方で、必要に応じて筋トレを指導するし、おすすめします。大事なのは目的と内容、理解度、継続性です。筋トレと一言で言っても数多ありますし、そもそもお体に対して必要な筋トレは個人個人で変わります。痛みや不調を治す目的であれば尚更です。
◻︎目的
例えば腰痛。腰が痛いのを治す、という目的ではあまりにも漠然としています。腰痛の原因が皆「腹筋が弱いから」なんて事はありません。まずは腰痛の原因をしっかり探る。様々な可能性を考える。筋肉的要素、骨格的要素、内臓的要素、心的要素など。そしてそれら要素間の関係性をもしっかり考える。ここが実はとても重要。それらの結果として腰痛という症状が出てきたのであれば、どこにトレーニング的要素を入れるのか。ここまで深掘りしてようやく「腰痛を引き起こしている原因に対しての筋トレ」と目的が具体的になってくる。この思考の過程無くして筋トレはとてもリスキーですね。
◻︎内容、理解度
トレーニング内容は、上記の「目的」を踏まえてようやく大枠が見えてきます。そして、普段の運動習慣の有無、運動に対する免疫、そしてその伝えた内容をどれだけ体感を持って理解していただけるか。ここをしっかり確認しながら内容を決めていきます。理解度が低いままだと、目的すらもぼやけてきてしまい、効果も出にくい。結果として続かない。あまりいい傾向ではありません。。。
◻︎継続性
結局のところ、これに尽きるでしょう。どんなに素晴らしく身体に合った筋トレでも、続けなければ全く意味がありません。。一方で、間違った筋トレを、無目的ににあるいは違った目的で「楽しいから」「誰かに良いと言われたから」という理由だけで、無理解無目的でがむしゃらに続けてしまう事で身体のコンディションがより悪化してしまう場合もあります。
◻︎結局どうすればいいの?
ここまで読み進めていただいた皆様ありがとうございます。結論はなんだ。何が言いたいんだ。とイライラした方もいらっしゃるかもしれませんね。失礼しました。
結論、「コレ!」という絶対的な答えはありません。
お一人様ごとに症状も違えば、施術の効果の出方も違う。生活環境で現実的に継続できるトレーニング内容も異なる。ましてや、トレーニング内容をテキストだけで伝えるにはとても無理があります。
筋トレはあくまでも一つの手段です。やらない方がいい場合もあります。やり方一つで逆効果になり得ます。
大切なのは、
ちゃんと自分の体を知る事。身体に起きた事起きている事を感じれる力をつける事。変化への観察力をつける事。
◻︎整体yarnで出来る事

yarnでは整体施術がメインとした上で、必要や要望に応じていわゆる筋トレもお伝えしますが、それ以上に
「体をニュートラルにして、軸を鍛える練習」
を、トレーニングのベースとして取り入れてお伝えしています。分かりやすく言い換えると
「本来使えるべき筋肉を使う練習をして、普段必要以上に使いすぎている筋肉を脱力する練習」
「身体の軸となる体軸を強化する練習」です。
ニュートラルになると、身体の変化に感じやすくなります。余計な緊張が抜けると、回復力も上がります。施術効果も高くなり、持続しやすくなります。また、症状に囚われずに、自分の身体を冷静に客観視出来るようになります。身体の事が知れてくると、楽しくなります。身体を大切に丁寧に扱うようになります。いい事だらけです。
その体操はとても簡単で、負荷もないので誰でも簡単に毎日続けられます。毎日続ければ続けるほど、脱力上手になり、軸が強くなってきます。
その上で、症状に合わせて局所的な負荷を与えるようなトレーニングやストレッチなどをお一人お一人に合わせてご提案させていただきます。
◻︎まとめ
・筋トレは、症状改善のために効果が出てれば続けてよし。効果なければ、即見直し必須。
・症状改善のための筋トレは、目的、内容、理解度、継続性が必須。
・筋トレよりも、まずは施術を通してしっかり原因探し。
・施術も筋トレも、人任せにしない。自分の身体と向き合う気持ち意識が大事。
・一人で全部なんとかしようとしない。
・なんでも相談できて、質問に対してはぐらかさない誠実な整体師(=松山)に身体見てもらう。
・体感してよかったら、とにかく続けてみる。分からなくなったら遠慮せず質問する。
・施術&トレーニングやるなら、ロングコース(100分 9900円)がオススメ!(例、施術60分、トレーニング40分)
長々と色々書きましたが、参考にして頂けたら幸いです。